愛知医科大学医学部化学の傾向と対策!(D組講師 若原 周平先生)

2024.11.11

今月は医学部専門予備校D組化学科講師の若原 周平先生に愛知医科大学化学の入試対策をお聞きしました。

愛知医科大学医学部の化学では、近年出題形式に変更あり・有機からの出題が多い

Q:若原 周平先生、よろしくお願いいたします。早速ですが近年の愛知医科大学の化学には特別な傾向はありますか?

A:出題形式について、近年変更がありました。2021年度までは大問3題構成であったものが、2022年度は大問2問構成(うち1題は中問2題構成)、2023、2024年度は大問2題構成へと変更されています。例年、有機の配点が大きく(2022年を除く)、天然高分子化合物からの出題が頻出です。問題難易度について、標準レベルの問題が大半を占めますが、思考力を要する応用レベルの問題が含まれることがあるので、注意が必要です。理論分野からの出題においては、難易度が高くとも典型問題であることが多いです。

標準的な演習を正しく行うことで対応できる

Q:若原 周平先生としては、その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか?

A:出題形式について、フレーム、問題量を50分という試験時間に合うよう調整されてきているのかな、と考えます。現在のフレーム、問題量は、受験生が標準レベルの問題に対する演習を正しく積むことで対応できるものになっています。問題難易度について、標準レベルの問題、難易度が高くとも典型である問題を多く出題することで、正しい解法で反復演習をしっかり繰り返し行った、“勤勉さ”を兼ね備えた受験生に合格を与えたいのではないかと考えます。

問題を甘く見ず、アウトプットを大切に

Q:現在、まだ合格水準に足りていない受験生が愛知医科大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか?

A:地道ではありますが、基礎~標準レベルの問題を丁寧にやりこなすことが絶対的に必要です。頭ではわかっている、解けると感じる問題でも、問題の文章を見て読んで終わりではなく、解答をしっかりノートに記しアウトプットしてほしいです。過去問を解いたとき、「この問題は、この問題集のxxページで見たことがあるぞ!」と気づけるようになるまで、何度も何度も予備校テキストや問題集をやりこなしてほしいと考えます。全国模試などを利用し自らの苦手を客観的に分析し、あぶり出した苦手分野から演習に励んでください。

自らの理解を常に疑い、丁寧に勉強することが大切

Q:これまで愛知医科大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか?

A:上記の“勤勉さ”がもともと身についていた、または身につけてもらった生徒さんばかりだったように思います。自らの理解を常に疑い、疑問点をなあなあにせず丁寧に演習に励む姿勢は、受験生の方々の今後の人生を豊かにするものだと確信しています。

試験では「自分はできる」と念じて気持ちを高めよう

Q:愛知医科大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか?

A:入試本番では、様々な不安や緊張が襲っていることもあります。襲ってきてもこなくても、自分はできる!解ける!やれる!と強く強く念じてください。気持ちを高めきってください。今までの自分の学びに自信があろうがなかろうが、ここでは関係ありません。やれる、やれる、やれる、念じてください。自らを高め、全身全霊で目の前の問題にぶつかってください。

入試はこれまでの努力を実らせ、人生を変える最大のチャンス

Q:いよいよ冬期、直前期を迎えラストスパートに入る受験生に熱いメッセージをお願いします。

A:ついに皆さんの努力を実らせる最大のチャンスが訪れますね!大学受験は、いろいろな人生を歩んでこられ、これからも歩んでいく皆さんが、その人生を大きく変えることになるかもしれないチャンスなんです。こんな楽しい機会、なかなか訪れるものではありません。その一瞬一瞬を楽しみ切ってください。健闘を祈ります!道中、お気をつけて。

若原 周平先生のラッキーおやつとは?

Q:最後に若原 周平先生の好きなおやつを教えてください。

A:すやの栗きんとんです。

栗きんとん…なかなか渋いですね。若原先生の印象からは想像できないです。改めて若原 周平先生、ありがとうございました。若原先生らしく、親しみやすくためになるアドバイスばかりでした。愛知医科大学志望者のみならず化学を選択する受験生は是非とも参考にしてください。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。

医学部専門予備校D組では、現在の成績に関係なく、10人程度の少人数クラスで若原 周平先生の化学の対面講義を受けることができます。
少人数制だからこそ可能な、きめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで、生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。
さらに、アットホームな雰囲気の中で、周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。

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