埼玉医科大学医学部物理(2024年度/一般)-入試情報
出題形式
選択肢
試験時間
理科2科目90分(物理:45分)
難度(5段階)
2.5(やや易しい)
分量(必要時間)
41分(標準)
合格に要する正答率予想
77%
大問数
3問
出題内容
力学、電磁気学、熱力学
求められているもの
総じて、解法の優先順位を考えながら、学習した信頼性のある幅広い知識を速やかに正確に組み立てて結論を出すという、臨床医に要する資質を求めていると思われる。
今月は埼玉医科大学物理の過去問に精通されている医学部専門予備校D組物理科講師の島田 恵里奈先生に入試対策をお聞きしました。
問題の見極め力が鍵!
島田 恵里奈先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の埼玉医科大学の物理には特別な傾向はありますか。傾向を表す具体的な出題事例があれば教えてください。

埼玉医科大学の物理の問題は、受験生が見慣れた設定の問題が多く出題され、標準的なレベルであるため非常に対策がしやすいと思います。ただ、試験時間に対する問題量が多いため、「問題の見極力」が合格するために必要な能力の1つとなります。試験時間は理科2科目で90分ですから、単純計算すると1科目45分、そして物理は大問3題構成ですから大問1題あたり約15分で解いていく計算になります。では、ここからは今年度の大問1の力学の問題を例にどのような問題レベルと分量なのかをみていきましょう。テーマは「半円筒に沿った小物体の運動」です。非等速円運動、放物運動、衝突現象を扱った問題ですね。小物体が円筒面を運動し、途中で面から離れ放物運動となり、床に衝突(小物体の床との反発係数0)、その後床を運動し、その先にある壁に衝突し(小物体の壁との反発係数1)、再び半円筒を運動していくという問題です。問1は中心方向で運動方程式を立式し、垂直抗力の大きさを求める、問2(1)は「円筒面から離れる」とありますから「垂直抗力が0」の条件を、問2(2)は(1)の結果を利用して力学的エネルギー保存則で小物体の初速を求める、問3は放物運動について、問4は半円筒の最高点を小物体が通過するための小物体の初速の条件を求めるという内容であり、受験生であれば一度は解いたことのある問題パターンです。この問4まででもかなり計算量がありますが。さらに問5、6と続いていきますので、この分量を約15分ではなかなか解ききれないでしょう。従って「問題の見極力」が大切です。問題を解き始める前にざっと全体を確認し、「確実に得点できる問題を見極めて解答していく」ことを心がけてください。問題レベルは標準ですが、分量が多く試験時間内に解ききれないため、合格への得点率ラインは今年度であれば約50%といったところでしょうか。問題の解答解説や分析はD組のホームページに掲載していますので、ぜひチェックしてみて下さいね。
医師として活躍するために
島田 恵里奈先生としては、その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。
問題の難易度、分量から考えて、「与えられた状況を正確に把握、整理し、正確に素早く処理できる高い能力」を求めていると想像しています。医師として活躍するために、多くの知識を吸収し、その知識をもとに状況に応じて素早く正確な判断ができる、そして愚直に努力し続けることができる人材を求めているのではないかと思います。
効果的に演習量を増やす
埼玉医科大学医学部の過去問を使った効果的な学習法があれば教えてください。

まずは時間を計り、45分で大問3題を解いてみて下さい。その後、時間内に解ききれなかった問題や不正解だった問題に対して時間を気にせず取り組み、どの部分の知識が足りないのか、あるいは演習量が不足しているのかを分析してみましょう。自分の弱点が見えてくるはずです。苦手な分野については、過去問で出題された類題を解いていくことで演習量を増やしていきましょう。
解法の方針を素早く確定していけるようになるには
現在、まだ合格水準に足りていない受験生が埼玉医科大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。
出題傾向から、まずは典型的な問題を素早く、正確に解く練習をしていきましょう。設問を見て解法を悩んでいる時間はありません。解法の方針を素早く確定していけるようになるには、正しい知識のインプットと問題量をこなしていくしかありません。また、自分だけでどのような対策をすればいいのか判断が難しいときは、学校や塾、予備校の先生に遠慮せずに相談してみましょう。プロのアドバイスを聞くことも非常に大切ですね。
絶対合格する!という強い気持ち
埼玉医科大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。
試験については、出題傾向でもお伝えしたように時間配分、そして計算ミス、マークミスなどには特に気を付けてほしいですね。あとは体調とメンタルの管理です。入試当日は「自分が合格しないで誰が合格するんだ!絶対合格する!」というぐらい強い強い気持ちで挑んで下さい。人間は「こうなりたい」と強く願えば、叶えるような行動をし、夢を実現できるようになっていくのです。
自分がすべきことは全てやり切ったと思えるように
これから1年受験期に入る受験生に熱いメッセージをお願いします。

これから受験当日まで長いようで実はとても短いのです。与えられた時間は皆平等ですが、その時間をどう使うか、その使い方をよく考えることが大切です。受験当日には、自分がすべきことは全てやり切ったと思えるように、ここから勉強をスタートさせてください。第一志望大学に合格できることを心から応援しています。
プライベートでハマっているものは・・・?
最後に島田 恵里奈先生の「はまっているもの」を教えてください。

少しだけ筋トレにはまっています!笑
なるほど、島田 恵里奈先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。
医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで島田 恵里奈先生の物理の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。