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今月は医学部専門予備校D組チューターとして活躍する、帝京大学医学部に在学中のK.Kさんにお話を伺いました。
「帝京大学医学部を志望した理由」「効果的だった勉強法」「苦手強化の克服法」「受験当日のお話」など、合格の秘訣を聞き出しました。ぜひ、本記事であなたも合格のヒントを掴んでみてください!
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Q1 医学部志望理由と帝京大学医学部の志望理由を教えてください
中学生の時に「コードブルー」に出ていた山Pを見て、漠然と人を助けたいと思い医師を目指しました。
高校1年の頃までは学校の成績も非常に低く、理学部などで研究者を目指すのもいいかなと思っていました…。
ただ、高校2年次にベクトルに目覚めてしまい、数学楽しい!となり、もしかしたら医学部いけるかも!となり、成績は悪いままでしたが気付いた時には「医学部目指しています!」と言っていました(笑)。
帝京を志望したのは自分が医師になりたい理由の一つでもある救急(特に外傷)が非常に強いことが大きいです。
キャンパスがきれいだったこと、スタバがあること、医療系学部がそろっていてなによりも埼京線1本で池袋、新宿、渋谷に行けるのでキラキラ医学部生活を送れそうだったからというのもあります(笑)。
Q2 受験生の時、どれくらい勉強時間を確保していましたか? 1日のスケジュールを教えてください
現役でしたので、学校が終わってから16:30頃に予備校に行き、そこから22時ころまで勉強をしていました。
高3次の学校の授業は共テ、二次対策が主だったので、学校の授業を利用して演習量を確保していました(実際は難しすぎてだいたい寝ていましたが…)。
夏までは物理、化学の単元学習が終わっていなかったためひたすら重要問題集を解いていました。
秋以降は、平日は主に問題集を使って苦手分野の演習をし土日に国公立の過去問演習を行っていました。
主に午前中に国公立の過去問1教科、午後に問題集で苦手分野(主に物理、化学)の演習もしくは私立医の過去問演習をすることで、国公立と私立どちらにも偏らないように気を付けていました。
Q3 帝京大学医学部を受験するにあたって、勉強法で工夫したことはありますか?
帝京大学医学部の入試を勝ち取るためには、特に基礎を確実にし高得点をとる必要があります。
そのために、「方針は立ってなんとなくできる」だけにせず、短時間で解きぬくことを何よりも意識しました。
このために、特に直前期は様々な問題集に手を出すのではなく以前解けなかった問題を繰り返すことを意識していました。
また、併願校では数Ⅲが必要ですが帝京では数Ⅲが出題されないため、ⅠAⅡBと数Ⅲの勉強時間の配分に注意しました。
特に共通テスト後は数Ⅲメインになりがちですが、ⅠAⅡBの復習も忘れないようにしました。
また、併願校のために理科2科目勉強していましたが、帝京で使う1科目(僕の場合は化学)については直前期でも毎日問題集で間違えた問題を解き直すなどして、基礎の復習を怠らないように注意していました。
Q4 帝京大学医学部を受験するにあたって、実際に役立った参考書や使い方を教えてください
英語の文法はNext Stageを利用していました。
文法部分は4周し基本的な文法で取りこぼすことのないよう繰り返し演習していました。
ただし、4周もやっていると答えの暗記になってしまうので、その答えになる理由、他の選択肢が間違っている理由を個別指導の先生に説明するというようにして楽しく進めていました。
また、問題集や模試で出てきて初めて知った文法事項は、ルーズリーフにまとめて何回も解けるようにしていました。
長文は夏以降は問題集というよりも、私立医の過去問と共通テスト問題集で量を確保していました。これまであまり医系長文に慣れていなかったので、ゴリゴリの医系長文は苦労しました。
化学は重要問題集を完璧にしました。
特に構造決定が苦手だったので、東北大の過去問を利用して演習量を確保していました。
数学は1対1対応の数学で苦手分野の復習をしました。直前期で出会ったにもかかわらず解けなかった問題は類題を探して解きました。
Q5 帝京大学医学部の受験当日の手ごたえはいかがでしたか? 自分の勉強法が活きた部分はありましたか?
1科目(英語)では文法部分でわからないものがあり7~8割取れたかなという感じで不安が残る中2科目目(選択:数学、化学)に挑みました。
得点できると予想していた数学で失敗したら落ちるな…と不安になりましたが、問題をあけてみると過去問で解いたことのあるものに近いものが出題されていて、自信をもって挑むことができました(途中数学に飽きて化学に浮気しました笑)。
2科目目は選択した2つの科目併せて120分と時間配分が重要ですが、数学を50分くらいで解くことができ余裕をもって化学に入ることができました。
化学は過去問演習時通り8割前後得点できたと思います。
特に帝京の数学は年度と回にもよりますが過去問に近い出題。なので、滑り止めで受験する場合も5年分は解くとよいかと思います。
僕のように過去問と似た問題が出題される可能性もあるので、問題集を解くときのように復習を完璧にするべきだと思います。
Q6 帝京大学医学部になぜ合格できたと思いますか? まとめをお願いします!
一般入試では2次試験で小論文(キーワードを使って作文)と面接がありますが、特に変なことを答えない限り2次ではあまり差がつきません。
そのため、1次試験でしっかりと高得点を取ることが重要です!
ネットの情報では1次得点率の最低点は7割前後となっていますが、同じ年度でも回によるかと思います(各回での難易度の差は否めません)。
合格を狙うためには、3科目のうち得意科目で8~9割を確実に取れるよう基礎を固めることが大切かと思います。
帝京や東海を受験する人の中には、数Ⅲ、理科1科目がどうしても苦手だから…という人もいると思います。
そんな人もまずは「3科目のうち1科目は得意で高得点が取れる!」といえるようにすると、比較的安心して受験に臨めるかと思います!
本記事を執筆したD組のチューター K.Kさん
帝京大学医学部3年生。
部活はバスケ部で、大学2年次より基礎医学の研究室に所属。実験を重ね、大学3年生で学会発表もするなど学業だけでなく研究にも精力的に取り組んでいる。
K.Kさん、ありがとうございました!
本記事が医学部合格を目指す皆さんに、一つでもお役に立てば幸いです。
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