医学部に合格する志望理由・自己PRの書き方【北里大学・聖マリアンナ医科大学】

2024.12.28
医学部に合格する志望理由・自己PRの書き方【北里大学・聖マリアンナ医科大学】

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医学部に合格する志望理由・自己PRの書き方【北里大学・聖マリアンナ医科大学】

本ページでは2大学(北里大学・聖マリアンナ医科大学)に合格するために知っておきたい、志望理由書の書き方や、自己PRの書き方をまとめます。
各大学の特徴にも触れるので、ぜひ参考にしてみてください。
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北里大学の志望理由書の書き方

今回の願書内容は、北里大学から始めたいと思います。
北里大学の願書には本学志望動機(10行)自分が誇れること(16行)を書く用紙があります。

前回のブログにも書きましたが、自己PRには、各大学のパンフレットやホームページに記載されている「医学部の求める学生像」を参考に、項目を立てて書くのが良いと思います。
最近大学が求める資質は、「主体性」「協働性」「多様性」でしたね。

少し古いですが、国立の群馬大学医学部の推薦試験用の書類に、高校側が作成する推薦書がありました。
大学側から「医学部進学を希望する生徒に望ましい適正資質項目」と称した項目一覧があり、当てはまる項目について具体的に記載してほしいとの要望が書かれていました。そこには、

  1. 探求心(不明なこと、理解できないことは納得いくまで追求する)
  2. 協調性(他人と協力しながら作業を進めることができる)
  3. 持続力(成果を焦らず、地道な勉強を積み重ねることができる)
  4. 福祉的態度(奉仕的精神を持って、人間や社会に働きかける)
  5. 謙虚・真面目(自分の欠点を自覚し、常に改善の努力を続ける)
  6. 論理的思考力(物事を道筋立てて論理的に考察することができる)
  7. 自己表現力(自分の考えを他の人にわかりやすく話すことができる)
  8. 人間心理(人の心のメカニズムについて関心がある)
  9. 人間性・良識(人間性・良識を身に付けようとしている)
  10. 生物への関心(生物の仕組みや生態について関心がある)

の10項目がありました。
これらの項目から自分に当てはまるものを上から順に、具体的な経験などを組み入れて書いてみましょう。
志望動機になりそうな項目はたくさんありますね。以下に、北里大学の志望理由書の例をまとめてみますので、参考にしてみてください。

<北里大学 志望理由>の例

患者中心の医療を行うためには、医療従事者が協力し合って診察や治療にあたることが不可欠だと思います。貴学はチーム医療に力を注いでおり、1年次からチーム医療に関する講義があると伺いました。また、部活動やその他の学生の活動に対して大学として積極的なサポートをしている点や、教員や医療スタッフと関わる機会を多く設けている点も、チーム医療の基礎を築くのに効果的だと思いました。医療従事者がそれぞれの分野の専門性を十分に発揮して、チームワークの力で最大の効果を上げることを主眼とする貴校の理念に深く感銘を受け、是非とも貴学で教育を受けたいと思い志望させていただきました。

北里大学医学部の特徴・歴史を知ろう

上記の医学部が求める人物像を、北里大学に絡めてまとめられると良いでしょう。
それにはまず、北里大学の特徴や歴史を知ることが大切です。
北里大学は、北里柴三郎博士を学祖とする生命科学系の総合大学です。
開学は意外に新しく、1962年で、北里柴三郎が亡くなってから30年以上が経ってからのことです。

北里大学は柴三郎が創設した北里研究所(世界三大研究所の1つと言われたのは福沢諭吉らの支援のもと柴三郎が設立した「伝染病研究所」であり、これは後に国に寄付され国立となる。残りの2つはフランスにあるパスツール研究所と、ドイツにあるロベルト=コッホ研究所)の創立50周年を記念して創設されました。
柴三郎は常々、「事を処してパイオニアたれ。人に交わって恩を思え。そして叡智をもって実学の人として、不撓不屈の精神を貫け。」と門下生に説いていました。
北里大学は、柴三郎が成した学統を受け継ぎ、柴三郎が顕現した「開拓」「報恩」「叡智と実践」「不撓不屈」を建学の精神としています。

現在、薬学部、獣医学部、看護学部、理学部、海洋生命科学部など9学部8研究科3病院2附属校1附置研究所を有する文字通り「生命科学の総合大学」として、医学のみならず農学、海洋学、工学等様々な学問領域が結集する大学となりました。

教育上の特色として、チーム医療に力を入れ、1年次からチーム医療に関する講義「チーム医療論」があります。
また、「オール北里チーム医療演習(医療系学部の学生約1、200名が参加)」、更には海外の学生も参加する「国際チーム医療演習」も行っています。

部活動やその他の学生の活動に対して大学として積極的なサポートをしている点や、教員や医療スタッフとの接触の機会を多く設けている点も将来のチーム医療の基盤作りに役立っています。
さらに、ハワイ大学との提携など、海外実習の機会もあり、幅広い視野を持った医療者の教育に力を入れていることも魅力でしょう。

研究面でも、3年次の約1か月間、「医学研究入門Ⅱ」にて各研究室にて、医学研究の醍醐味を体験できます。さらに深く学びたい学生のために「学生医学論文」という制度があり、長期(1年生から可)にわたって研究室で研究することができます。

このような「医学研究入門Ⅱ」や「学生医学論文」を通して、学生たちは活発に学会発表や医学論文作成をしているそうです。ちなみに、2015年「線虫感染症の新しい治療法の発見」でノーベル生理学医学賞を受賞した大村智博士は北里大学特別栄誉教授です。

<トリビア>
因みに、北里大学は、「きたさとだいがく」と読むそうですが、学祖北里柴三郎はドイツ留学以前は「きたざと」で通していたようです。
ドイツ語の「ザ」は -sa- で表記することから後に「サ」に変わったのでしょう。そもそも戸籍上は漢字の読み方まで記載されませんから、本人がどう読むか、読んでもらいたいかで決まるわけですが、受験生の皆さんは、大学が使っているローマ字表記通り「きたさと」と読んだ方が無難でしょうね。

聖マリアンナ医科大学医学部の志望理由書の書き方

次にあげるのは、聖マリアンナ医科大学です。
出願時の書類には、「本学への志望動機」(具体的に)(300字以内)が必要です。

志望理由書を書き出す前に、以下3点には必ず目を通しておきましょう。

建学の精神
キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」を基調とする
医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕し得る人間の育成、
ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成

建学の理念
医学は人体を対象とする学問であるが、同時に、人格体としての人間全体を対象とするものである。人体は治療し得ても、人間そのものを治すことができないとするならば、それは真の意味において医学とはいえない。医師たるものが人間性を忘却し、また自ら人間性を喪失するなら、医師はむしろこの世に不幸をもたらすものになってしまう。
医師は、人間そのものに対し、重大な責任を負わなければならない。

本学の使命
生命の尊厳に基づき人類愛にあふれた医療人の養成
【標語】Love for Others、Dignity of Life

以上の標語は、ミッションカードとして広く学内に周知されていて、医学部学生ならびに教職員全体の医学教育に対する意識向上を図っているようです。
とはいえ、願書の志望動機にキリスト教的人間愛とか、命の尊厳を重視しているとかを挙げて自分の理念に合致するなどと書くのは危険だと思います。
もし書くなら、二次試験の面接で、「隣人愛」とはなんぞや、「命の尊厳」を守るためには何が必要か、などの難しい質問を浴びることになるかもしれません。

きちんと説得力のある回答が準備できる人なら良いのですが、宗教観のない人には珍紛漢紛(ちんぷんかんぷん)でしょうね。
となると、他の大学同様、カリキュラムなど教育面、附属病院の役割など臨床面、難病治療研究所などを例に挙げる研究面、そして、環境、施設、設備などの充実、学生生活(部活動やサークル活動)などから魅力を探って志望理由にするのが常套手段です。

例を挙げておきます。ぜひ、参考にしてください。

私は将来、一つでも多くの命が無事に誕生できるよう全力を尽くすことで人の役に立っていきたいと思い、医師を志望しました。母子の命を同時に預かり、無事出産に導くことの責任は重大ではあるが大変やりがいのある仕事だと思います。また、少子化に歯止めのかからない日本において、新しい命を守ることは将来の日本を守ることに大きな貢献をすることとなるとも考えます。貴学の附属病院は地域医療の中核を担い、総合周産期母子医療センターを併設して周辺地域で生まれる新しい命を守っています。私も貴学で学び、将来は産婦人科医として貴学の附属病院で母子の命と健康を守る仕事に就きたいと考え、貴学を志望しました。(293字/300字)

聖マリアンナ医科大学医学部の特徴・歴史を知ろう

それではあらためて、聖マリアンナ医科大学の特徴、歴史を見ていきましょう。
聖マリアンナ医科大学は日本で唯一のキリスト教の理念に基づく医学教育をする大学です。
開学は、1971年。敬虔なカトリック信者である明石嘉聞博士により「日本にキリスト教の理念に満ちた医学教育ができる医科大学を創りたい」という強い想いから創立されました。

開学以来、大学附属病院、看護専門学校、大学院が次々と併設され、今日までに3つの附属病院と1つのクリニックを運営し、医学教育における理想的な環境を築いています。
また、開学以来4、610名の医師を育て、社会に送り出しました。創設者の建学の精神と理念は、重視されていて、聖マリアンナ医科大学を語るうえで「生命の尊厳」および「人類愛」は欠かすことのできない重要なキーワードです。

教育面では、1年次から、人の一生と医療との関わりを学ぶ学外早期体験実習“Early Exposure to Life Cycle”を実施しています。
学生たちはマタニティクリニック、幼稚園、病院・診療所、高齢者施設で実習を行い、医学生に必要なコミュニケーション能力と人間関係の重要性を理解し、相手の話に耳を傾け、考えや気持ちを受け止めることの大切さを理解することが求められています。

また、教育棟にはレノンシステムと呼ばれるICカードを利用した双方向型・対話型の授業支援システムが導入されています。
授業中に学生の考え方や理解度をレスポンスアナライザーを用いて確認し、リアルタイムに授業の進行に活かすことができます。
また、TBL(Team Based Learning)機能を活用したアクティブ・ラーニングの実践により、学習効果の一層の向上を目指しています。

国家試験対策も6年次の後期に集中講義と演習を行い、担当教員が学生一人ひとりに対して学習への取り組みなどを指導する充実した体制を敷いているようです。

臨床面は、大学病院(本院)に加え、横浜市西部病院、川崎市多摩病院という自治体と連携した病院を運営し、地域医療の中核を担っています。
研究面も、難病治療研究センターを併設し、活発な研究活動を行っています。

一方、国際交流も盛んで、2016年にはハワイ大学医学部と医学教育交流プログラムに関する協定を締結しました。
単位認定が認められる留学プログラムは6年次の選択制実習の臨床実習において行われます。
一定の成績を収め、応募要件を満たした学生は海外の大学での臨床実習に参加することができ、また、協定校以外でも要件を満たすことができれば、自ら受け入れ先に交渉し、自主的に見つけた施設への派遣も認められています。

志望動機としてインパクトのあることを書くのは難しいですが、複数の項目を挙げて書くと印象はよさそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
北里大学、聖マリアンナ医科大学について知らなかったことが1つはあったのではないでしょうか。
北里大学医学部や聖マリアンナ医科大学医学部を受験する方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

D組では冬期講習が始まり、いよいよ受験に向けての総復習に生徒たちも熱が入ってきました。
朝は英語の短文暗記をやり、休み時間は計算練習や暗記項目の確認、と寸暇を惜しんで勉強しています。

一方、講師たちも、入試問題の分析をし、各大学医学部の問題傾向や難易度、そして攻略法をまとめています。D組の受験情報は生徒たちにとって最強の武器となるはずです。
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この記事を書いた人

七沢英文(ななさわ・ひでふみ)

D組校舎長

中央大学法学部を卒業後、予備校講師や家庭教師などを経験。
1993年より医学部受験専門予備校の校舎長として年間約150人の受験生を医学部合格に導く。
20年にわたり自らも国内外の医療者の取材にあたってきた。
2024年4月から現職に。現在、同塾で医学部受験生をコーチング指導している。

七沢英文

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